毎日使うものは、いつもフレッシュな綺麗なものを使いたい!
この間は、主人にandroid用のスマートフォンケースを手帳型で作りました。
今回は、自分用にiPhone6sのケースを作ってみることに…。
つくり方の流れは、android用を参考にしていただけると、ほぼご理解いただけると思いますが、違うことは、
裏革を貼らない
表革を染色する
の2点です。
用意するもの
- 型紙用に厚紙方眼紙
革用ボンド
革用3㎜両面テープ(あっても無くても良い)
スマホ用ハードケース(iPhone6s用)※ダイソーなどでも見つかるようです
トコフィニッシュ
コバコート
ヌメ革(今回は、染めるために選んでみました)
筆か刷毛(染色と、レザーコート用をそれぞれに用意)
布やキッチンタオルかスポンジ(水分を含ませるもの)
染料
レザーコート(色を保護するもの)
型紙の大きさと裁断
本体1枚⇒縦14.4cm×横16.3(角は緩やかに丸くカット)
内側ポケット1枚⇒縦14.4cm×横6.5cm(角は、本体に合わせて丸くカット)
ストラップ(ボタンをつけるところ)2枚⇒2cm×7cm (片方の角を丸くカット)
もし、既存のケースなどをお持ちなら、その角を写し取っても良いと思うのですが、何かの容器の角などを利用したり、コンパスで角を描いたりすると綺麗な角が出来ると思います。
裁断は、型紙を革に写したら、その線よりやや大きく粗裁ちします。
これは、染色した時などに、水分を含むので、乾いた時に実際の大きさと変わるかもしれないからです。
革を染色する
①染色する革を、水を含んだ布やスポンジなどで湿らせます。
②染料を水で薄めます。今回は、5倍に薄めてみました。
③②の染料を、筆などで塗ります。
べた塗りという方法ですが、全面に何度も塗るので、ムラなく仕上がるようです。
私は、縦に筆を動かしたら、次は横に筆を動かして塗っていきました。
銀面(表)から塗ります。この写真は、1回目を塗ったところ。
写真でみる染料の色からすると、すごく薄く感じます。ちょっと心配になるかもしれませんが、塗り重ねるので、大丈夫です。
上の写真は、5回目くらい。乾いていないので、結構濃く感じます。
でも実際は、乾くとかなり薄かったです。結局15回くらい塗り重ねてみました。
乾いたら、床面(裏)も塗ります。
ヌメ革の本来の色を活かしたいなら、トコフィニッシュなどの裏面を滑らかにするものを塗って、乾かして終わりにしてもいいと思います
本体、ポケット、ストラップ1枚を塗り、しっかり乾かします。
貼り合わせて磨く
ストラップは、銀面が外になるように、貼り合わせます。
曲げたまま貼り合わせると、長さが合わせやすくなります。
全てのコバ(側面)に細い筆で、染料を塗ります。
コバにトコフィニッシュなどをつけて、磨きます。
最後にコバコートの透明を塗ってみました。
金具を打ち、縫い合わせ
本体を型紙通りに裁断したあと、金具を打ちます。
ストラップにも金具を打ちます。
ポケット口を先に型紙通りに切り、トコフィニッシュで磨き、コバコートなどでつやを出しておきます。
本体と、ポケットを細い両面テープなどで貼り合わせ、本体とポケットを切りそろえます。
ネジ捻などで、切り端から3㎜くらいのところに印をつけて、菱目打ちで、縫い目の穴をあけていきます。
糸は、残った染料で、白い革手縫い糸(麻糸)細い白を染めました。
さっと漬けて、クルクルクルっとやって引きあげただけですが、結構しっかり色が入りましたよ。
あとは平縫いで仕上げていきます。
最後に、コバに染料を細筆で塗って、トコフィニッシュやコバコートなどで磨いて艶を出せば、完成♥(カメラ窓のコバもお忘れなく!)
染色に挑戦してみて
おっかなびっくりで、希釈を5倍にしてみましたが、乾いた時に、意外と淡い色だったので、結構濃いめにして、回数を減らしても良かったかも知れません。
革が薄いと、水分を早く含んでしまうので、床面を塗るときにはなかなか吸い込んでくれません。
とは言え、こういう風に試行錯誤して出来栄えが、画一でないところが染めの楽しみなんでしょうね!
今回、単色でしたが、好きな色を混ぜ合わせることも面白そうです。
それこそ、どこにもない世界で一つだけの染色スマホケースを作ることができます。
ヌメ革は、経年変化も楽しめる革なので、その色と今回染めた色がどんな変化を見せるのか、暫く楽しみたいと思います。
何だか、すっごく愛着が湧いてきました!
手帳型スマホケースを革で作ったレポートについては、こちらもどうぞ。
☆レザークラフトで手帳型スマホケースを作ってみよう~その1
☆レザークラフトで手帳型スマホケースを作ってみよう~その2
☆レザークラフトで手帳型スマホケースを作ってみよう~その3
☆レザークラフトで手帳型スマホケースを作ってみよう~その4
ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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