紅葉なら今!いざ鎌倉五山へ

作者日記

古刹と歴史の街鎌倉五山で紅葉を楽しもう

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紅葉が本番を迎え、賑わう鎌倉…。
行くならいま!しみじみと日本の四季の良さを感じられる北鎌倉・鎌倉五山の名刹をご紹介します。

ぜひ、紅葉一杯の古き良き鎌倉を堪能してみてください。

鎌倉五山とは?

五山は、インドの制度で、格式高い五つの寺を定めること。
1191年に中国・宋から帰国して、禅宗を広めた栄西らとともに、隆盛を極めた鎌倉時代に、沢山の大型寺院が建立されました。

北条氏は、南宋にならい、五山制度を導入。鎌倉五山に建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺を選びました。
そして手厚く保護しました。

建長寺
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1253年北条時頼によって、創建されました。
臨済宗の寺として、大変荘厳で、奥行きある立派な構えです。

特徴的な山門(三門)である解脱の門をくぐれば、仏殿です。

紅葉は、とにかく、とても広い庭園のあちこちで見られ、その自然の移ろいと変わらぬ寺の姿が、年月を経ても大きく心を揺さぶります。
鎌倉五山第一位です。

臨済宗が何たるかが一番よく分かる寺ではないかと思います。

 

円覚寺

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1282年、宋から無学祖元を招いて、北条時宗が開山。

元寇の襲来での殉職者を祀る寺でもあります。

何度も火災による焼失がありましたが、今こうして立派な佇まいで私たちを迎えてくれるのも、臨済宗や、その姿が、多くの人々の信仰を集めてきたからでしょう。

北鎌倉駅から徒歩1分と最も近いので、駅からアプローチする場合は、線路沿いの紅葉に誘われながら、階段に向かってください。

ここには、円覚寺舎利殿と洪鐘(おおがね)という二つの国宝があります。

鎌倉五山第二位です。

 

寿福寺

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北条政子の墓がある鎌倉五山第三位の寺。

臨済宗の禅寺は、山門の造りが建長寺に影響されており、大体同じような風情ですが、より静かで、自然な佇まいです。
何度かの火災に遭い、1258年南北朝時代に復興したと言われています。

源頼朝没後、翌年に栄西を招いて北条政子が開創したとされており、この数々の五山がどのような経緯で建立されてきたか、少しずつ年号で見えてくるようです。

 

浄智寺

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鎌倉五山第四位

通路の奥にすっと見える門に続く階段。
ここは、寧ろ赤より黄、銀杏が印象的な静かな寺です。

長年苔むした石の階段は、質実剛健の鎌倉時代の風情にふさわしく、造り上げているようでそうでない自然な並び。
決して派手さはないものの、じんわりと心に残る布袋様が私たちを優しく迎えてくれます。

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お腹をなでると元氣を頂けるとありましたので、ぜひ撫でてあげてください。

 

浄妙寺

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どのお寺の屋根も宋の影響を受けたりして特徴的なのですが、本堂や方丈という建物で、少しずつ特徴がでているのではないでしょうか?

この浄妙寺のほっこり丸い感じの屋根は、特徴的です。

枯山水を思わせる庭園もあり、平成になって整備された庭との調和は見事です。

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途中に寄ってみたい五山以外の名所

円覚寺側から参るなら、東慶寺と明月院にも足を延ばしたいものです。
紫陽花の時期は、「あじさい寺」として名高い明月院は、丸窓を公開しています。

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窓のキャンバスにグラデーションの紅葉が見えると、とても落ち着いた心地になります。
ここの写真を撮られる方がズラリと並びますので、御朱印帳をお願いする方は、時間を考えてお詣りされると良いと思います。

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野生のリスや鳥たちにもかなり癒されます。

そのリスを追っていたら、いつの間にかまた紅葉のすばらしさにウットリとする…。そんなことの繰り返しで、北鎌倉駅と鎌倉駅の間で、沢山の素敵な寺にすっかり心を浄化していただきました。

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紅葉がすすむのは、12月中旬ごろまででしょうか。

11月下旬現在は、グラデーション鮮やかな状態ですが、ライトアップのあるお寺もまだまだあります。

1日をたっぷり使って紅葉を堪能してくださいね。

鎌倉五山の地図


☆建長寺は鎌倉駅寄りです。北鎌倉駅から、鎌倉駅に向けて、五山が連なっています。拝観料はどの寺も200円~300円で、御朱印は頂けました。

五山のみをまわる場合は、ランチなど休憩をはさみつつ5時間くらいの行程で計画すると、ゆったりまわれると思います。

ひとつひとつのお寺が、奥に敷地の広い造りになっています。この時期は御朱印も頂くのに時間がかかります。本来は、本殿にお詣り後に頂きたいところですが、先にお預けして廻られることをおすすめします。

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