レザークラフトでいよいよ革小物にチャレンジ!
道具がそろったら、何か作ってみたくなりますよね。
本サイトで道具や、本についてご紹介しました。
今度は、本に載っていないけれど、オリジナルなものを作ってみたいと思ったので、チャレンジしてみました。
革小物は、型紙を取る前にイメージをつくってみる
今回は、家族の手帳型スマホケースを作ることにしました。
まず、様々なケースのリサーチ!
手帳型とはいっても、スナップで留めるもの、スナップがないもの、磁石で留まるものなど様々!
その中で、スナップで留める型と決めたので、イメージ図を書いてみました。
書いてみると、一枚の革でスナップ部分までカバーするものがいいか、スナップのついた蓋の部分を後でつけるタイプが良いかイメージできました。
手帳型スマホケースの型紙のとり方
時間があれば、実際、薄い紙で一度作ってみて、厚みなども計算すると良いと思います。
挟むもの、入れるものなどを必ず置いてみて、ゆとり部分をつくり、製図します。
その時に、我が家では、手芸のページでも書きましたが、厚紙方眼紙を使います。
間違いなく正確に大きさが出ますよね。
厚紙は、革の上に置いて印をつける時も、伸びやすい革が逃げずに留まってくれて、印をつけやすくなります。
これ、子供のカッターマットで差し金の角をあてて、超アナログなやり方ですが、丸みをつけました。
大きな丸みの時は、サークルカッターを使っています。
型紙で一番大事なのは、縫い代を含めること。例えば縁を3mm取るなら、それを含めた分と、携帯電話と、携帯電話を支えるクリアケースの厚みをちゃんと長さに入れることです。
作った後で、キツイ!ってことにならないように余裕あるつくりにしましょう。
使う革を選ぼう
革の手触りで、雰囲気が大きく変わる革小物ですが、何といっても大事なスマートフォンを守るのですから、薄い革では困りますね。
私は、牛シュリンク(表側)と牛ヌバック(裏側)を選びました。
シュリンクは、厚さはあるんだけれど、柔らかい…。
そうなんです。ちょっと裏に補強が要ります。
革の裏補強材は?
私は、間に合わせで厚紙を利用しましたが、普段はベルボーレンを使っています。いわゆるバッグの底板です。
このベルボーレン、布鞄を縫うときにも重宝しますので、(ミシンで縫うことも可能)いろいろ活用できますよ。
裁断するときのポイント
表も裏も、型紙より大きく粗裁ちします。
何故かというと、この後、裏の毛羽立ちを抑えるものを塗り、それが乾いたときに大きさが変わることがあるからです。
裁つ時は、革包丁を使います。
私は、別たちを使っていますが、はじめて革包丁を使うときは、研ぎ出しという作業が必要になるので、別たちで切れ味が悪くなったら、どんどん替え刃に替えて使う方が、初心者には楽なのではないかと思います。
裏処理をする
毛羽立ちを抑えるものを塗り、裏からボロボロでてくる革の粉を防ぎます。
もし、裏に別の革を張る場合は、必要ないかもしれないのですが、これを塗ることで革がしっかり硬さが出る効果もあるので、今回は敢えてやってみました。
使用するのは、トコフィニッシュ
平らなガラス板で塗ると良いので、専用のガラス板をお持ちでなければ、ガラスコップの底などを利用して塗り伸ばしてください。
乾いたら、粗裁ちした表革を、型紙通りに切りだします。
この時、裏革は粗裁ちのままのほうが、張り合わせた時に、調整がしやすいので、この時点ではまだ型紙通りに切らなくても構いません。
内側に利用するクリアケースは、Xperia用のケースをネットで購入しました。
最近は、iPhoneなら100均にもクリアケースが沢山ありますよね。
お持ちの携帯電話に合わせたハードクリアケースをご用意ください。
革ストラップ部分のコバ処理をする
細かいパーツの処理です。
裏革を革用ボンドで貼ったら、コバ(端の切り口のザラっとしたところ)を磨きます。
この各部分のコバの処理で、「プロの仕事みたい」に見えるか見えないかが決まると感じます。
綿棒で、コバ処理剤(トコノールやトコフィニッシュなど)を塗り、磨きます。
このような道具がない時は、固い布などでよく磨いてツヤを出してください。
カーブの部分などは、紙やすりで一度滑らかにしてから仕上げ剤を塗ると、つややかになります。
前半を終えて(携帯革ケースの作成)
結構いろいろ下処理があるんだなと思いませんか?
このような処理をしていない切りっぱなしで作った革小物も、味があると言えばそうなのですが、革をどんどん自分の手で磨き上げていく工程を踏むから、ちょっと楽しいなと思います。
次回は、後半をお伝えします。
ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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