【声の間違い】ベスト5はコレだ!
「声が良くなりたい」と思っている方は、多いと思います。
今日は、気がついた「声の間違い」についてお話ししてみたいと思います。
その間違いとは…
【声の間違いベスト5】
1 声は大きいほどよい
2 口は大きいほどよい
3 速く喋ることができるほどよい
4 声は高いほどよい
5 声は低いほどよい
え??
ウソでしょ??
そう習いましたよ。
………
ですよね。
では、順番に解説していきますね。
声は大きいとダメなの?
「だって、大きな声で、発表しましょうっで学校で習いました!」
大きくは間違っていないです。
ですが、「なぜ大きな声で話すのか?」の深い理由は、習ってこなかったんです。
声には、
誰に矢を飛ばしているのか?
という方向が必要なんです。
ただ大きいだけだと、「うるさい」と感じられる。
まんべんなく届かせようとすると、張り上げてしまい、のどを壊してしまいます。
実は、伝え上手な人は、小さな角度で声の矢を飛ばしているんです。
例えば、タモリさん。
『いいとも!』番組時代に、「観てくれるかな?」と呼びかける時以外は、ほぼ、客席の目の前の方に、語りかけています。
これを見たテレビの向こうの私たちは、すっかり、共感しちゃう!
自分に語ってくれているという錯覚を覚えますもんね。
きっちり届けるなら、大きな声より、誰かひとりに「伝わる矢を放つ」ことの方が大事なのがわかります。
口は大きいほどいいの?
この世の中、口裂け女(昭和の都市伝説!) のような人ばかりだと、ちょいと怖い笑
小さくても、口のなかで舌が、忙しく動いてくれたら、ちゃんと音になります。
誤解されやすいのは、「口が大きいから、はっきり聞こえる」と考えてしまうこと。
いくら大きな口でも、表情筋や舌に力がないと、滑舌は、かなり甘くなってしまうんです。
だから、口の大小は、あまり気にしなくても大丈夫だと言えます。
速く喋らなくてもいいの?
先程の滑舌に通づるのですが…
滑舌が良くて、一定の間(ま)があると、不思議と速く聞こえません。
ただ、この「間」がクセモノ…。
「早口で困っています!」と訴える方は、間がほとんどない。滑舌の甘さをごまかす場合も、間はなくなります。
ならば、思い切って、ゆっくり!
意味のブロックで必ず区切ります。
たとえば…
(例文)
私はおっちょこちょいなナレーターで時々読み間違えをしてしまいます落ち込みます
↑全く句読点を打ってない状態
問題がある方は、ほぼ句読点がなく、流しきります。
これを意味で分けますと、
〇私は読み間違えをする
〇私は落ち込む
の3つの意味に分けられます。
(1)私はおっちょこちょいなナレーターで
(2)時々読み間違えをしてしまいます。
(3)落ち込みます。
この文章にある赤い数字。
心の中で読んで、読み進めてください。
いち、私は…ナレーターで に、時々… さん、落ち込みます
赤字だけ、心の中で呟けましたでしょうか?
つぶやいたところに、自然の間ができます。
これは、相手に息継ぎをしてもらい、次の言葉をかみしめる準備をさせる時間になります。
ぜひ、原稿があるときは、箇条書きの数字を打つようにしてみてください。
因みに、次の【〇〇〇】に一言、自分の感想を入れてください。
例:「それ、ヤバイよね」「うそー!」「頑張れよ」「まじか!」etc
⑴私はおっちょこちょいなナレーターで ⑵時々読み間違えをしてしまいます。【〇〇〇】落ち込みます。
入れてみましたか???
この例文、私の代弁だって言ったのは誰だ?!(笑)
【〇〇〇】の言葉、相手が思わず、呟きそうになる感想部分ですよね。
ぜひ、相手に言わせてから(思わせる)、「落ち込みます」と言ってみてください。
いいですねー!もの凄ーく、落胆が伝わります。
少しだけ、とっておきの高等テクニックになってしまいました笑
早く言えることは、スゴ技にも思えます。
が、
一歩間違えてしまうと、この絶妙なあなたの素晴らしい話のパスが、届かなくなってしまう危険が潜みます。相手が考え、感想を心の中でつぶやく時間を作ってあげてみてください。
とにかく、聞き手ファースト!!!
………
長くなりました。
残りの解説は、明日やってみたいと思います。
さて、お伝えした間違いの数々…。
自分の呼吸法や、筋肉に気づけば、ほぼ解消できます。
根本原因を知って、正しいポジションで、声をだしてみませんか?
現在ご提供中のレッスンは、こちらです。
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ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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