昨日、京都精華大学の学長をしている
ウスビ・サコさんの著書が発売されたと知りました。
サコさんは、アフリカのマリ出身。
以前、テレビか何かでお話する姿をみて
ナチュラルな日本語の上手さに
ビックリしたことがあります。
それで、猛烈に読みたくなって、
すぐに購入し2回読了。
「サコ、やばい(笑)」
あ、
「ヤバい」
は良いとか、面白いという意味です(笑)
楽しかった。どんどん読み進んだ話でした。
ここで、サコさんの本の一節をご紹介します
会話文の最後には、いつも「やんか」がついている。
『アフリカ出身 サコ学長、日本を語る』より
「やんか」のことを知りたいし、「やんか」を使ってしゃべりたい。
「お茶しばく」も「ナンパ」もどうやら生存のための大事な言葉らしいのだが、これまたわからない。
![](https://sammycraft.com/wp-content/uploads/2020/10/11.png)
日本に留学し、語学学校に入学したサコさん、
生きた関西弁を使いたい。
が、学校の内容が易しすぎて、
自分で大事なことを探すために、
奮起したそうです。
そして、京都大学の大学院生になる…。
私は、一人暮らしを始めたのが
浪人生になった18歳。
淡路島ののんびりした田舎から、
ポンっと神戸・三宮の都会の予備校に入学。
親の転勤で淡路島に来たので、
幼少からいたにも関わらず
淡路弁が完全に喋れないという
ヘンテコな関西弁…
![](https://sammycraft.com/wp-content/uploads/2020/10/10.png)
電車で聞こえてくる
「しとー」(している)
「やっとー」(やっている)
「これを操ることができなければ、
自宅通学している神戸の予備校生に
混じれない」
と焦った経験があります(笑)
ちょっと、
サコさんとスケールが違いますね(笑)
本の前半では、
カルチャーショックの捉えかた次第で、
人生がどんどん変わるサコさんの
生きるスピード感がすごくて、引き込まれます。
彼は、今でもとことん対話を重視する方。
分からないものは、
「わからへん」「なんやねん」
サコ学長目線だと、
私はもちろん、
日本人が、いかに枠の中で安住しているかを
思い知らされるわけです。
枠の中にうまく順応しようとする
ザ・日本人です、私(笑)
今なんて、東京弁喋ってるもんね…。
![](https://sammycraft.com/wp-content/uploads/2020/10/サコ.png)
とはいえ、ここは日本だからさぁ、
”郷に入っては郷に従え”じゃない?
そう言っちゃえば、簡単。
でも、
サコさんが考える日本人に必要なこと
「個人が、枠の外に「生きる力」をつける機会
をもっていることがいかに重要か」
が刺さります。
彼がじっくり見た日本人観察が、
とにかく面白すぎて、笑いながらも、
サコさん目線を借りるような感じで、
物事や人・自分をいろんな角度からみていく。
そうすると
「めちゃめちゃ自分たちは面白いよね」
と希望も見えてきました。
枠の外にでたら、もっともっと
面白い。
この本を読んだあと、
一人暮らしをした神戸のアパート付近や、
淡路島で住んでいたところを
Google mapでお散歩しました。
![](https://sammycraft.com/wp-content/uploads/2020/10/サコ2.png)
便利な世の中ですね(笑)
あそこで、時計を落として割ったな…とか
しょーもないことを思い出したりして、
なかなかディープな散歩でした(笑)
どうして、散歩をしたかというと…
サコさんが、本で仰っている
学校以外の制約されない時間
(ダラダラした時間)で起こった出来事を
しっかり使うことで、人間が成長すること。
それなら「あちこち引越しした私は
ネタ満載」って思ったのです。
ちょっとした人生の肥やしだったぜぃ!と。
でも、ダラダラできていたかどうか…?
性分を見抜かれているようでもあり、
ちょっと反省…
「知る」は、いつも面白い。
サコさんのように
「生存のための大事なこと」を知る嗅覚を
「ダラダラ」しながら(笑)
持っていたいと思います。
・・・・・
本の世界は楽しくて困ります。だからコレ使う↓
ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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