小説「電車で行こう!」にならって、関東1周してみよう
いよいよ長い春休みがやってくるというある日、息子小学3年生が、「電車で行こう!」を友達とやってみたいと言い出しました。
これは、少年少女対象の小説「電車で行こう!」の2巻「60円関東一周」がベースになっています。
仲良しの鉄友が、この春転校してしまう・・・。
この出来事は、子供の心の中にも大きな衝撃と、新たな決意が生まれたようです。
「お母さん、線路はどこまでもつながっているんだから、友達にもいつでも会える」
うぅぅ~涙涙涙
そこで、この小説よろしくメンバーを結成し、3月から思い出になる計画をし始めました。
無事に、成し遂げることができるのか?
9歳3名+心の補助(ママたち)の計画編です。
ぼくが必要だと思ったもの
ぼくが必要だと思ったものは、カバンなどの持ち物のほかに、マップ(JR関東近郊路線図)や時刻表です。
時刻表は、本屋で買いました。
ぼくが選んだ時刻表は、交通新聞社の「JR時刻表3月号(ダイヤ改正号)」です。
でも、本数が多い電車の時刻は、初電と終電しか本にのっていないことがわかりました。
ぼくがスタートする京浜東北線の時間は、お母さんに調べてもらうことにしました。
3人で行くので、路線図は3枚用意します。
あとは、途中で買うことがないように、おにぎりや水筒を持っていきます。
小説「電車で行こう!」とは?
集英社みらい文庫から出ている、電車好きの子供に絶大な人気を誇る小説で、登場人物に女子も出てくるので、実は小学生女子の読者も少なくないようです。
登場人物は、小学5年生の男子2人と女子1人のTTT(T3:Train Travel Team)
この3人が力を合わせて、電車に関する疑問を解き明かしていくような内容になっています。
ちなみに、関西にはKTT(関西トレインチーム)もあるそうです。
日本各地の色々な電車が出てくるところ、キャラクターが小学生であることなどから、リアル感得られる内容です。
綿密な計画こそ、T3!
仲良し友達と週1回集まったり、学校での話のついでなどで、役割を決めたり日程を決めたり…。
もう地に足がついていませんが、物凄いアドレナリンが出ている中での計画です。
そして、それぞれに得意分野があります。
とはいえ、まだ9歳。電車に慣れている3人でもアクシデントはつきものです。
そこで、あらかじめ予想される路線と、到着時刻からの逆算をしてみました。
先に答えは、こっそり出しておくものの、子供たちがその内容にたどり着くまで調べてもらいます。
大事なことは、子供たち自ら、その計画を立てること!
目指せ!T3!
でも、無事に帰宅できるようにフォローすることも、この年齢の子供には必要!!
・10時出発~15時到着くらいの内容にすること
・公衆電話のかけ方の習得
・困ったときのシミュレーション
・時刻表の読み方の習得
・役割担当を決める
・緊急連絡先やお迎え場所を決める
このような感じで計画を進めることにしました。
60円関東一周できるのか?
この本が刊行されてから、消費税などで、JRの料金が改定され、現在は子供料金70円で一周できるようになりました。
厳密には、Suicaを使うと66円くらいでしょうか。
この本にも書かれているので、詳細は割愛しますが、簡単に言うと、路線を一筆書きで、まわるようにします。
しかし、起点と終点の駅は違う駅にしなければならないので、乗った駅の一つ手前の駅で降りることになります。
また、いろいろと乗り継ぐので、ホームの滞在時間なども十分に計算した計画を立てます。
この短いか長いか分からない滞在時間でお弁当を買うのはハードルが高いので、持たせることになりました。
(もっと高学年なら、こういうこともできるかも知れませんね)
ところで、どうして、そのような値段でまわれるのか?
これは、運賃計算の特例なのです。
どのような路線を使おうと、最短区間で計算をするというもので、それでいうと、同じ駅の改札は二度通ることはできません。
一筆書きを実際に路線図にしてみる
さて、ルールが分かったところで、子供たちに路線図を見ながら、一筆書きをしてもらいました。
すると、行けるならどこまでも~~~とばかりに、欲張るんですよね。
帰ってこれないじゃないか~~
実際には、何ルートも考えられますが、そのたびに時間計算です。
時刻表のいいところは、逆にたどっていけるところです。
一筆書き候補のゴール地点の到着時刻からさかのぼって、計画していきます。
この辺りになると、かなり子供も夢中になるのではないでしょうか?
というわけで、ひやひやしながら、楽しみながらBOYSの冒険の様子をそっと見守ります!
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ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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