革でかばん持ち手を作る後編です
いよいよ、革を縫って仕上げていきますが、
仕上げるまでの工程で難しかったこと、
注意したいことを先にお伝えします。
本体をつける部分を見てわかるように、
涙型や長方形、三角形、金具ありなど様々な形があります。
裁断で、一番楽な形から言うと…
①長方形
②三角形
③涙型
直線に裁断する方が、革の裁断に失敗が少ないということなのです。
金具が入るものは、さらに加工が必要になります。
私は今回、涙型を選びましたが、貼り合わせる革同士の調整のために切り落とすのが難しかったです。
革持ち手に芯を入れて貼り合わせる前に
初心者の頃、間違えてかなり厚い革を買ってきてしまって、針が抜けず、頑張って引き抜いたら、折れてしまった!なーんてことがよくありました…。
そんなことがないようにするには、重ねて縫う部分は、極力薄くするに限ります!
この写真で使っているのは、革をそぐ道具です。
この間革を買った時に、革のお店で、500円くらいで漉いてくれることがわかりました。
道具を買う前に、均等に漉いてくれるサービスを利用するのも良いですね!
この革漉き刃も、慣れるまでにコツがいるので、できれば捨てるような部分で練習を積んだほうがいいです。
それから、革を漉くとすぐに刃が痛むので、替刃のご用意も!
手芯を貼り合わせていく
持ち手が革の時に、知らず知らずに伸びます。
これが良い味になるものの、同時に弱くもなるので、伸び止めテープを貼ります。
片面がすぐ貼れるようなものを選ぶことをお勧めします。
革の専門店だと、セフティーニテープという名前であるようです。
お家で伸びない感じの接着テープがあれば、代用してもいいと思います。
①全体にゴム糊を塗る
②伸び止めテープを貼る
③本体に縫い付けるところより、短く、ロープを置き、これも糊ではる。(先はほどけないように、テープを巻いておくとよい)
④裏側に、本体に縫い合わせるところにあたる補強の革を貼り、切り揃えます。
革持ち手のフチに色を塗る
切り揃えたら、トコフィニッシュなどで、毛羽立ちを抑えた後、コバコートを塗ります。今回は、透明とこげ茶を使用。
何度も塗り重ね、ぷっくり艶が出るまで塗り重ねます。
この塗り重ねは、本体に縫い付ける部分だけ先に塗ります。
持ち手になる部分は、きわを平縫いして、そのあと切り揃えたら、同じように塗ります。
ランクアップな、革の持ち手の手作り、いかがでしたか?
好きな革、好きな色、好きな形にこだわることができるのが、手作りの良いところ。
そして、ひと針ひと針縫うのが、ちょっとした癒しになる♥
ぜひトライしてみてください!
ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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