革は大工?!
私はとにかく「出来ない」というより節操なく「出来るかもしれない」と勘違いするせいか、割とすんなり革細工を楽しんでいます。
ところで革って何で敷居が高いのか?
お道具をそろえるイメージ?
ものすごい職人しか作らないもの?
手芸が得意な人が向いている?
コレ、私が思っていたイメージです。
ところがやってみたら、結構そうでもない。
むしろ、あらかじめ下穴をあけて手縫いするので、ミシン関係なし、腕関係なし。まったく新しい世界です。
その下穴は、私は木槌か、ゴム槌(つち)でコンコン開けます。
どっちかというと手芸より大工!
もし、道具に迷いがあるなら、基本セットなど最小のセットで試してみることをおすすめします。
大工もそうですが、初めからアレコレって勇気要りますものね。
キーケースの作り方
とても簡略化していますが、簡単に作り方の流れを書いてみます。
トコノールで床面(裏側)の毛羽立ちを抑えたあと、裁断します。(裁断してからトコノールでもよいと思います)
大きな面は、11×16で裁断してみました。
重ねるところがない場合は、ここで、コバ(側面)を磨きます。
角の裁断は、一円玉など丸いものを角にあてて、鉄筆で印をつけてから、何回かに分けて、直線でカットしています。
そのガタガタ部分は、紙やすりで滑らかに削ります。
ネイルするかたは、ネイルバッファーでもやすりは代用できますよ!
端から3ミリくらいのところに、菱目打ちで下穴をあけていきます。
三つ折して、重なるところに、バネホックをつけます。
バネホックは、専用の打具が要りますが、手芸店で売っているバネホックの中には、打具つきのものもありますので、無理に用意しなくてもできるかも知れません。
さて、これは、1枚で出来るバージョンでご紹介しています。
重ねると、ちょっと厚みのあるしっかりした感じになります。お好みで、やってみてください。
重ねていると・・・↓こんな感じ↓
重ねるときは、ゴム糊などで貼り合わせるとしっかりします。
余談ですが・・・
オリンピックメダリスト小平奈緒さんが、「氷と対話しながら、滑っていきたい」とインタビューで話しておられました。
革は、こうしたい!という理想の硬さにするために、重ねたり、重ねなかったり。。。
その時に出会った革との対話が面白いので、私も趣味として長く続いているんだなと思います。
オリンピアンと一緒にしちゃってごめんよーって感じですが・・・
端切れも重ね合わせると立派な風合いになったりするので、良い革にあと少しで出会えない!というときも、
貼り合わせるという手もあると覚えておくと、ちょっと幅が広がりそうですよ。
革と対話!ますます楽しみです。
ナレーター29年
整理収納アドバイザー有資格
CM/VPのナレーション、
声・話し方・モノを整えるレッスンを行っている
とにかく好奇心が高じて、とことん試してしまう。
「喋り手」としては、
それを皆さんに伝えたくてしょうがない。
「生活を創造し、未来を創造する工房」というテーマで、
ジャンルにこだわらず、発信。
マニアックでオタクなんだけれど、
モノも声も「人生を変えることができるツール」
だと思っている
メカニックな夫と、
鉄道好きな高校生の息子と、埼玉で3人暮らし。
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