前回、ゲームの説明をどのようにするか考え、説明をするよう、『メッセージ』を送るところまでをスクリプトにしました。
今回は、『メッセージ』を受けて説明をする部分を作っていきましょう。
説明のセリフ(前々回より)
説明は次のようにすることにしました。
- 猫にゲームの説明をしてもらう。
- 猫:「やあやあ、君たち」
- 猫:「こんにちわ」
- 猫:「このゲームの説明をするね」
- 猫:「このゲームは、60秒の制限時間以内に、僕をジャンプさせて、どれだけコウモリにタッチできるかを争うんだ」
- 猫:「ゲームが始まると、僕もコウモリも右や左に動いて、壁にぶつかると反対に動くんだ」
- 猫:「僕は「スペースキー」を押すとジャンプするから、タイミングよく押して、コウモリにタッチしてね」
- 猫:「ゲームを始めるときは、”S”キーを押してね。すぐに始まるよ」
- “S”キーが押されるのを待って、押されたら開始する。
セリフを設定した時間表示するブロックは「[ ]と( )秒言う」というのがあります。
前回、セリフの文字数を数えて、表示時間をそれぞれ計算するのは大変ということで、スクリプトで計算することにして、セリフは”リスト”に入れることにしました。
“リスト”とは?
この”リスト”というのは、内容を箇条書きしたようなものです。
例えば、今回のセリフをリストにすると次のようになります。
リストの名前:セリフ |
---|
やあやあ、君たち |
こんにちわ |
このゲームの説明をするね |
このゲームは、60秒の制限時間以内に、僕をジャンプさせて、どれだけコウモリにタッチできるかを争うんだ |
ゲームが始まると、僕もコウモリも右や左に動いて、壁にぶつかると反対に動くんだ |
僕は「スペースキー」を押すとジャンプするから、タイミングよく押して、コウモリにタッチしてね |
ゲームを始めるときは、”S”キーを押してね。すぐに始まるよ |
このリストを使うと、セリフは違うけれど、することは同じようなことを繰り返すときに、何番目か分かればセリフが分かるので便利です。
では、セリフをリストに入れるところを作ってみましょう。
前準備
(1)前回まで作成したスクリプトやスプライトを保存したファイルをダブルクリックして開きます。
(2)「スプライト1」になっていることを確認します。
(3)「スクリプト」になっていることを確認します。
リストを作る
(4)「データ」をクリックします。
(5)「リストを作る」をクリックします。
(6)「リスト名」に”セリフのリスト”を入力します。
(7)「OK」ボタンをクリックします。
(8)[セリフのリスト]が出来たことを確認します。
セリフのリストを空(カラ)にする
これは[セリフのリスト]を空(カラ)にしておいてからセリフを入れるためにします。
(9)「[1▼]番目を[セリフのリスト▼]から削除する」をドラッグして、右のウインドウの空いたところにドロップします。
(10)「[1▼]番目を[セリフのリスト▼]から削除する」の[1▼]の”▼”をクリックしてメニューを表示します。
(11)表示したメニューから[すべて]をクリックします。
(12)「[すべて▼]番目を[セリフのリスト▼]から削除する」に変わったことを確認します。
セリフのリストを作る
(13)「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」をドラッグして、「[すべて▼]番目を[セリフのリスト▼]から削除する」の下に持っていき、ドロップしてくっつけます。
(14)右のウインドウにある「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の上で右クリックしてメニューを表示します。
(15)表示したメニューから[複製]をクリックします。
(16)マウスに「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」がくっついてくるので、元々ある「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の下に持っていき、ドロップしてくっつけます。
(17)同じようにくっつけた「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の上でクリックしてメニューを表示します。
(18)表示したメニューから[複製]をクリックします。
(19)マウスに「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」がくっついてくるので、元々ある「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の下に持っていき、ドロップしてくっつけます。
これで、3つ「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」が続いた状態になります。
(20)今度は「[すべて▼]番目を[セリフのリスト▼]から削除する」のすぐ下の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の上でクリックしてメニューを表示します。
(21)表示したメニューから[複製]をクリックします。
(22)マウスに「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」が3つくっついてくるので、元々ある「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の下に持っていき、ドロップしてくっつけます。
これで、6つ「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」が続いた状態になります。
(23)一番下の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の上でクリックしてメニューを表示します。
(24)表示したメニューから[複製]をクリックします。
(25)マウスに「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」が1つくっついてくるので、元々ある「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の下に持っていき、ドロップしてくっつけます。
これで、7つ「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」が続いた状態になります。
(26)最初の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[やあやあ、君たち]に書き換えます。
(27)2番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[こんにちわ]に書き換えます。
(28)3番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[このゲームの説明をするね]に書き換えます。
(29)4番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[このゲームは、60秒の制限時間以内に、僕をジャンプさせて、どれだけコウモリにタッチできるかを争うんだ]に書き換えます。
(30)5番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[ゲームが始まると、僕もコウモリも右や左に動いて、壁にぶつかると反対に動くんだ]に書き換えます。
(31)6番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[僕は「スペースキー」を押すとジャンプするから、タイミングよく押して、コウモリにタッチしてね]に書き換えます。
(32)7番目の「[thing]を[セリフのリスト▼]に追加する」の[thing]を[ゲームを始めるときは、”S”キーを押してね。すぐに始まるよ]に書き換えます。
ここまでの内容を保存しておきましょう。
保存する
(33)「ファイル」をクリックして、「名前をつけて保存」をクリックして、適切なファイル名を付けて「OK」ボタンをクリックします。
(今回は”10歩歩く、跳ね返る、背景、最初に回転は左右、コウモリ追加と動き、同時開始、猫鳴く、BGM、コウモリ小さく、セリフを言う、ちょっと待つ、位置調査、猫とぶ3、ぶつかったら鳴き点つく2、制限時間2、説明2.sb2″としました。)
今回はここまでにしましょう。
次回は、このリストに入れたセリフを それぞれのセリフの文字数に応じた時間表示する部分を作っていきます。
では次回をお楽しみに。
☆前回はSCRATCHをやってみた!32でした。
☆次回はSCRATCHをやってみた!34です。
sammyの相方です。
時たま出てくることがあります。