人前で話すコツ・伝えるコツ

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人前で緊張せずに話せるようになりたい

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忘年会、クラス会、会議、試験…大人になってから、こんなにも人前で話す機会があるのかと、びっくりすることが多いのですが、皆さんは得意ですか?苦手ですか?

私はずーっと苦手です。仕事の上では、話すことが多いから、慣れているように見えるようなのですが、苦手です。
でも、苦手なりに工夫して、「慣れているように見える」ところまで何年かかかってやってきたように思います。

今日はそんな話をしながら、皆さんが少しでも話をすることに抵抗がなくなればいいなと思います。

喋りは褒められると頑張れる

ノリで申し訳ありません(笑)
私が人前で話すようになった原点は、小学校4年生の時に、勇気を出して手を挙げて本読みをして、それを褒められたという単純なものです。
今、思い返してみると、担任の先生の着眼点に大変感謝しているのですが、「上手でしたね」と言われたわけではないのです。

「皆さんも、〇〇さん(筆者)のように、物語に入り込んで読めるといいわよ。〇〇さん、これからも声を大事にね」

もうこの言葉を、真に受けたわけです。

この日からは、結構ノリノリで、本読みに手を挙げた気がします。

苦手だと思うのは、けなされた経験があるからでしょうか?
単に、苦手意識を持っているからでしょうか?

本当に、ものすごく小さなことでいいと思います。過去に話す行為に関して、とても褒められた、感謝された出来事を思い出してみてください。
それは、自分にとってかなり大きなアドバンテージです。

緊張をとく時は、自分ではなくて、相手

最初にずーっと苦手ですと書きました。
その意識の根底には、「自分をどうみせたいか?」が話す直前にやってきてしまい、追い込んでしまうことにあるからだと、自分なりに分析しています。
それは、繰り返される癖でもあります。
緊張し始めた瞬間に、「あ、またいつもの癖だ!」と気がつくようになると、この苦手部分を一瞬取り去ることができます。

そして、苦手にしてしまう最大の敵は、主題を忘れることです。

自分のことを考えているうちは、相手を忘れてしまう

相手に何を伝えたいか考えたはずなのに、思考回路が自分の調子ばかりに力が向いてしまうがために、テーマから逸れてしまうことなのです。支離滅裂になった苦い経験が、苦手を植え付けてしまいます。

自分に酔う人もそうですよね。
「私って酔ってるよな・・・」と第2の自分が、ちゃんとそこに存在する場合は修正可能ですが、酔っぱらうと気持ち良いものですもんね(笑)

話す対象は一人でよい

大きな会場に、何千人もの人がいて、一斉に私を見ている…。こんな極限の状態は、あまり経験しないかもしれませんが、観衆が5人であれ、30人であれ、苦手と感じているときには、ものすごい人数に感じるものです。

投げやりないい方をします。人はあんまり聞いていない!!!

え?

会場に3569人いらっしゃいます!と事前にアナウンスがあったとして、その3569人全員に届かせようと思うから、緊張するんです。
一人でも、聞いていてくだされば、それで良いのです。

言葉を置き換えてみる

フリートークで、いつも気にかけていることは、「皆さん」と呼びかけながら、だれか一人のターゲットを想像し、「あなた」に呼びかけるようにすることです。

もし、録音などで原稿を作って読む場合も同様です。マイクの前にヌイグルミや写真を置いて、呼びかけても構わないです。(実際やることはあります)

読み聞かせで、お子さんに本を読むときは、そのお子さん一人か二人がターゲットですよね?その一人か二人は、「皆さん」ではない「あなた」となります。

大好きな人に語りかけ、その人に理解していただけることを想像してみれば、伝わりやすくなります。

また、語りかける人の年齢は、千差万別だと思います。でも、伝えることを念頭に置くなら、中学生にでもわかる言葉に置き換えるくらいの感覚が良いと思います。
専門用語で、けむに巻く(笑)場合もありますが、それが苦手としている相手なら、効き目ありです(笑)

苦手を克服するには?

場数を踏めるなら、それが一番です。
私は、ある時、1時間半一人でおしゃべりをしなければならない出来事に遭遇し、その1時間半になんと2リットルものお茶を飲みました。
極度の緊張から、汗ばかりがでて声が震えて、文字通り「話にならない」状況です。

それが、その状態が続いた一年後、2リットルが、やがて1リットルに・・・。そして500mlでも余るくらいの余裕がでるようになりました。
場数のおかげです。
緊張しないわけではありません。

緊張している状態の一つに、体の震えがありますね。
体が震えていることを頭が認識すると、声まで震えてきて、その声が耳にかえってきて、ますます声が震える悪循環!
ところが、今でも体が震えますが、声が震えることはなくなってきました。

それは、誰かひとりに伝えるという意識に切り替わったからなんです。

ここに至る道のりは、容易くはありません。

これまでに、私が試したことは、

  • ベタ原稿を書いて読む(一言一句書いて、それを一言一句余すところなく読む)
  • 無駄なアドリブを入れない(俗に滑る状態を自ら作らない)
  • 漢字にふりがなをふる(読めていても、あえてふる)

ここまでは、極度の緊張が取れない方に、有効な方法だと思います。

少し慣れてきたら・・・

原稿をポイント書きに変える。
こうすることで、自然に自分の言葉で、残る部分を補わなければなりませんので、かなりナチュラルな自分がでます。

アドリブに挑戦する。
これは難易度が高めですが、オーディエンスを味方にしてしまうということです。
「~と思いませんか?」と人間問いかけられると、ついそのターゲットは一生懸命にそのことについて考えます。
その反応を言葉の中に入れていくという方法です。

自分の絶好調の声色を覚えておく
これは、ある意味、自分を客観視するうえで、一番大事なことかもしれません。
声が上ずっているから、ちょっと低く出してみよう・・・とか、意識的にトーンを変えることで、自分を落ち着かせていくのです。

早寝早起き。
またまた真面目すぎて、面白くない克服法ですが、コンディションがすべてなら、これくらい簡単な努力はないと思います。
ありきたりですが、追い込みすぎて寝られなくなるくらいなら、すっぱりあきらめて早寝(ふて寝?)するくらいが、これまで上手くいった気がします。真面目すぎる方は、ちょっと諦めも肝心だと思ってみてください(笑)

上手な方をまねる
なんか好きだな~っていう方が、ラジオやテレビでもいらっしゃいませんか?その方は、早口でしょうか?間が長いでしょうか?言葉のチョイスが面白いでしょうか?
私が「うまいなぁ〜」と唸って聞いてしまう方って、大体自分にもっていないものをお持ちの方です。
だから、次の機会に試してみるといったことを繰り返し、繰り返し自分を高めるヒントにしてしまいます。

人前で話すもっとも大事にしたいポイント

緊張するから苦手…。これを克服するというのは、並大抵ではありません。
でも、震えながら一生懸命に一つのことを伝えたほうが、時に大きなムーブメントを起こし、会場を一瞬にして、ひとつにする素晴らしい瞬間になったりします。

今まで、克服するには??と散々お話しておきながら、敢えて言います。

克服しようと思わない。伝えようと思う。

あなたが何を伝えたかったのか?

これがクリアできれば、絶対に伝わります。

そこで、お話の最初に結論を言うようにしていくのです。

よく、序論→本論→結論と、組み立てで出てくると思います。
言い換えれば、結論→本論→結論です。

漫才師、芸人さんのように普段から巧みな方は、序論から入っても最後まで持っていく力がありますが、緊張が抜けないうちは、早く結論を聞きたがるオーディエンスに向かって、結論をいってしまう!

ネタばらし?

ともすれば、そうなりますね。でも、序論でこけると結論が薄く聞こえてしまうリスクを考えば、ネタばらしは、人が集中して(味方を見つけたようなものです)聞いてくれる絶大なる助けになるはずです。

いかがでしたでしょうか?少しは、気が楽になってきましたか?
そんなこんなを、過去の失敗を思い出し、自戒をこめながら、でもこれをお読みくださった方の誰かにお役に立てたらと思ってお話ししてみました。
日々修行、日々失敗、大いに結構(笑)
自分のおしゃべりをもっと楽しんでいきたいものですね。

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